公共事業における計画デザイン・システム〜美しい国土の創造のために〜 ワークショップ1 030527東京 
HOPE計画 マスターアーキテクト
1 問題の構造
2 建築指導
3 営繕
4 公的住宅
・ HOPE計画
・ MA
5 諸外国

諸外国との比較
・西欧では、都市専属のマスターアーキテクトが市内の建築の総監督となる方法が古くから採られている。また、ドイツでは都市計画においては、都市計画で建物の外形まで定めている。70年代には高層アパートなども建設されたが、80年代以降は、歴史的街区のディメンションに合わせて、ディテール(様式)は現代のものを用いる方法が採られている。ベルリンの建築博覧会(IBA)では、都市の復興のために、このような条件で、街区毎に世界最前線の有力建築家に現代建築の設計を委託し、結果を競い合う方法が採られた。

・西欧における競技設計では、優勝者以外の参加者にも報酬が払われているという。この背景には、日本の建築の設計・施工管理一体発注という考え方とは違う、設計を独立した「絵」として買う慣習があると考えられる。日本の公団再開発等において、固定化せずに毎年コンサルタントを替えながら絵を練り上げていく方法は実質これに近い可能性がある。

・インドネシアでは、国の建築基準法はなく、オランダに倣い、やや抽象的な記述の地方建築条例でコントロールが行われる。地方では、マスターアーキテクト的存在の建築担当官の裁量権が大きく、腐敗の温床ともなっている。この意味では、日本の建築指導行政が、細かく定められた建築基準法以下の各種技術指針に基づいて担当者の裁量の幅を小さくし、指導がマニュアル的に行われていることは、腐敗防止の効果を発揮しているとも言える。

・韓国では、邑で策定した地域開発計画を国が比較し、良い計画(内容・分野の制約は小さい)を国が採択して事業費を競争的に支給することが試みられている。また、大邱市では、市独自の政策として市内の塀を撤去している。公共建築物がまず先導すると共に、民間施設の塀の撤去への補助金による支援を行っている。外に開かれる空地・植栽などにデザイン的配慮がなされようになると共に、防犯やヒートアイランド対策にも効果を上げている。釜山では橋完成後、ウォーターフロントの将来像をコンペで計画しようとしている。

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