地域的条件への適応過程と並の水準の形成

相互作用してきた人の記憶・文書・物的記憶

江戸時代における景観形成過程は、科学的情報蓄積ではなく、災害体験の中で、
人の記憶・文書・物的実体の相互作用を通じての適応過程として理解できる。

図 : 江戸時代における風景の形成過程

    

現代の建築許可等との違い

客観的・普遍的な基準ではなく、過去の状態、周囲の状態(「町並」)に
依存して許可がなされた。役所は、現状に対して働きかけるよりは、人々の向上
指向に起因する相互摩擦を調整するような役割を果たした。

その結果、地域的条件に適応しつつ、他地域とは異なる、地域内で質の揃った
解決が導かれた。

時代が下るにつれ、次第に蓄積された過去の文書による裏付けが重視されるようになる。