ヒストリー

旧建設省建築研究所を中心にITの歴史を発掘します。

旧建設省建築研究所における各種記録媒体の変遷


建設省建築研究所は、建設省で最も早くからコンピュータを導入し、住宅政策の基礎となる住宅統計に関する集計分析を行ってきました。1980年に筑波研究学園都市に移転した当時、大型電算機センターを中心として、データ・ハイウェイと称する、各種実験棟を結ぶネットワークを構築するなど、当時としては最先端のネットワーク環境を実現しました。 一方、1982年には、ワードプロセッサーを各フロアーに導入するなど、事務のOA化にも積極的に取り組み、また有志の研究費によるイエローケーブル敷設を少しずつ拡充する形で、インターネット接続を早くから進めています。以上のようなことから、各時代の記録媒体のサンプルが残されています。
現在では殆ど使われていない記録媒体
-パンチカード
-紙テープ
-磁気ドラム
-磁気テープ(MT)
-データカートリッジ(CMT)
-フロッピーディスク(8、5、3.5)
-CF
現在でもまだ使われている媒体
-MO
-DAT
-UVROM、EEROM
-HDD
-CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD
H22年度に、これらのサンプルを集めると共に、記録の原理、媒体の特徴・普及と消滅過程、媒体の寿命などについて検討・評価を行いました。

各記憶媒体の概要

MT(磁気テープ)

オープンリール
1970年代から、音楽用(1/4インチ、6mm幅)より幅の広い1/2インチテープ(12.65mm幅、トラック数は18、36等)が、メインフレームのためのデータ記憶装置として使用されており、住宅統計、交通量調査などのデータを格納するために使用されていた。 1995年の兵庫県南部地震の調査に際しては、関連自治体から、都市計画基礎調査のために作成された市街地現況に関するデータを格納したMTの提供を受けたが、 この頃からMTは余り使われなくなっており、MOやCD−R等の、大容量の記憶媒体が代わりに使用されるようになった。 シリアルなアクセスは、音楽や映像の記録と共通性が高く、記録媒体の盛衰は連動している。
CMT
コンパクト・カセット(Casette Magnetic Tape, 1962-):音楽用のカセットテープ(3.8mm幅、2または4トラック)に、プログラムやデータを音データとして記録することは、1980年頃の初期のマイコンにおいて行われた。
 デジタル・データレコーダ:音楽用カセットテープと同形であるが、表裏を識別するための切り込みがある。巻き戻し早送りや、ヘッドのロードなどのメカ部を電気制御できるデータレコーダを使用する。産業用オートメーションのためのデータ記録などに使用された。PC用の機器としては余り用いられなかった。
 データ・カートリッジ(Cartridge Magnetic Tape, CGMT):ワークステーション等に使用される大型のカセットテープである。Windows系のOSを搭載したPCには使用されず、UNIX系のマシンでtarコマンドで読み書きを行った。
DAT
Digital Audio Tape: 録音用として、1987年から2000年頃まで販売された。また、HDDのバックアップ用としても使用された。その間記憶容量、密度、速度は向上したが、HDDの急速な容量拡大と比較するとゆるやかであり、バックアップ・メディアとしての用途は限られた。 ビデオカセットと同様に、回転式のヘッドを使用する複雑な機構を有する。このためドライブのメンテナンスが必要であり、整備不良のドライブは記憶媒体を破損する恐れがある。
 その後AIT規格、LTO規格等によりテラバイトまで高密度化された製品が現在まで継続しており、国総研においてもUNIX系の基幹業務用システムに使用されている。

FD(フロッピーディスク)

1982年に建築研究所で最初に導入されたワードプロセッサー(富士通OASYS)は、8インチFDDを2台有し、システム起動用と、データ保存用に使い分けていた。
同年に発売されたNEC社製PC9801シリーズは、暫くの間、簡単なプログラム(N88BASIC)による数値計算等に広く利用された。 これにもまだハードディスク装置はなく、8インチFDドライブから起動する方式を採用していた。
ミニ・フロッピー・ディスク(5インチ)は、70年代末から存在したが、密度が低く、8インチに代わって業務用に使用されるようになったのは、両面倍密度(2DD,720KB、1983年)、両面高密度(2HD,1MB,1984年)が発売されて以降である。
 1985年頃から、3.5インチFD(2HD,1MB)が使い始められ、以後現在に至るまで長く使用された。2011年3月に販売停止となり、2010.7頃、駆け込み需要が発生していた。
8インチFDの形式
 
片面単密度(1S) 128KB
両面倍密度(2D) 1MB  
5インチFDの形式
 
片面単密度(1S) 140KB
片面倍密度(1D) 360KB
両面倍密度(2D) 640KB(8セクタ/トラック)、720KB(9セクタ/トラック)
両面高密度(2HD) 1.2MB(8インチと相似)、1.44MB(9セクタ/トラック)  
3.5インチFDの形式
 
両面倍密度(2D) 640KB(8セクタ/トラック)、720KB(9セクタ/トラック)
両面高密度(2HD) 1.2MB(8インチと相似)、1.44MB(9セクタ/トラック)
2.88MBの形式も発売されたが普及しなかった。 

MO(光磁気ディスク)

 2010年8月時点で、ドライブ及び媒体共に入手可能である。  128MB・230MB・540MB・640MB・1.3GB・2.3GBの容量がある(GBクラスの容量を持つものは「GIGAMO(ギガモ)」と呼ばれる)。他にも5.25inchタイプのメディアがあり、パソコン及びワークステーションやサーバで用いられ最大で9.1GB(両面)の容量がある。 日本以外で余り普及していない。耐久性が高いことから、企業や公官庁におけるデータの保存に用いられている。

CD/DVD

 640MB〜5GB程度のデータを保存する記憶媒体。音楽用として普及したものをデータ保存にも用いている。
 1970年にレーザーディスク、75年に光ディスクが実用化され、82年にこれを小型化したCDが生産開始された。
蒸着膜には通常はアルミニウムを用いる(20-30年)が、金や銀を用いたものもある(ゴールドディスク等〜100年)。
基板には 通常ポリカーボネート樹脂を用いるが、温度や湿度変化の影響が比較的少ないガラス製のCDが開発・発売され、 保存性の改善が期待されている。また 液晶パネル用のポリカーボネートを使用したスーパー・ハイ・マテリアルCD(SHM-CD)とハイ・クオリティCD(HQCD)がある。
CD-ROM
音楽用のCD媒体に、データを記録する媒体。工場で書き込み、ユーザー側では読み出し専用。データを感光処理でガラス凹凸加工しこれにニッケルを電鋳した原盤を造る。これでポリカーボネート樹脂を成型し、アルミ層をコーティングする。これにラッカーを塗る。費用は最低100-600枚で31千円程度(1009時点)。
CD-R
 ユーザー側でCDを一度だけ書き込める媒体・装置。色素を用いており、この劣化が寿命を決める。  
CD-RW
 ユーザー側でCDに書き込んだデータを削除し上書きできる媒体・装置。  
DVD (Digital Versatile Disk)
 CDと同様の形状で最大約17GBまで記録できる媒体・装置。トラックの密度を上げ、記録面を2層化し、更に両面に記録することにより、容量を上げている。 この多様化した状況はフロッピーディスクの末期にやや似ている。  

CDのフォーマット

 CDのトラック(1.6μm幅)は、レコードと同様に渦巻き状の長い1本の線となっている。DVDは磁気ディスクのように同心円(0.74μm幅)。  
CD-DA形式
 音楽専用CDで広く用いられている古い形式。最大99のトラックが設定できる。PCでは、TrackXX.cda等のインデックスファイルの一覧が見える。 コンテンツ本体は統一された独自のPCM形式で記録されている。  
データCD形式
 ディレクトリ(フォルダー)を階層的に構成して、各種形式のファイルを格納する。音楽用データとしては、以下の形式が選択的に用いられている。  この他、各種フォーマットのデータファイルを記録することができ、音楽以外の様々な用途にも広く用いられている。  
MP3形式
 圧縮あり。動画用のMPEG3形式のサウンド部分を使用している。ライセンスの制約がある(Thomson社)  
WMA形式
 圧縮あり。プロテクト設定が可能(Microsoft社)  
WAVE形式
 圧縮なし。データ変換や編集作業用のファイルとして用いられる。  

CF

Compact Flash:初期のデジタル・カメラの画像記憶用媒体として使用されたフラッシュ・メモリ(不揮発性メモリ:記憶を保持するために電源を必要としない)の1種(製品名)である(1994-)。旧建築研究所の備品としては、平成10(1998)年頃からデジタル・カメラが導入されている。
 なお、その後より小さいSDカード等が普及したため、2010年現在では余り使用されなくなった。しかし、転送速度が優れているため、解像度が高い高級デジタルカメラには2012年時点で引き続き使用されている。これらの読み書きによる劣化や経年劣化の問題は、CFとほぼ同様であると考えられる。
(以下、Wikipedia:フラッシュ・メモリ、コンパクト・フラッシュの項から抄)
 1994年にアメリカのサンディスクにより開発され、  製品の寸法は42.8mm×36.4mm×3.3mmのTypeIと、少し厚い5mmのTypeIIがある。
 インターフェース:50ピン。パラレルATAとインタフェース上の互換性を持つため、コネクタの配線変換でIDE変換ができる。
 記憶素子として、フラッシュメモリー(不揮発性EEPROM)を用いている。
 寿命:フラッシュメモリの記憶素子は動作原理上絶縁体となる酸化膜を貫通する電子により劣化するため、  消去・書き込み可能回数が限られており、数百回が限界である。  現状の製品では、書き込みの偏り対策としてコントローラを搭載して消去・書き込みが特定ブロックに集中しないように(ウェアレベリング)しているが、それでも数万回から数百万回が限度である。
 保持期間:前述の寿命に達していなくても、書き込まれたデータの保持期間は有限である。  これは、フローティングゲートに充電した電子によって情報を記憶するという構造によるもので、  メーカーの公称値では、書き換えによって劣化していない状態で10年から数十年となっている。  また、これは環境の影響を受け、高温や放射線のあたる環境下においては保持期間は通常より短くなる。
マルチメディアカード(MMC)
 24×32×1.4mm、7ピン・シリアル。形状やフォーマットにおいて後発のSDカードと互換性があった。SDカードが普及したため、日本ではあまり知られなかった(1998-)。
SDカード(Secure Digital Memory Card)
 フラッシュメモリを記憶媒体とした、主にデジタルカメラや携帯端末等に使用された着脱可能な外部記憶媒体製品(2003-)。
 外形は、24×32×2.1mm9ピンのSD、20×21.5×1.4mm11ピンのminiSD、11×15×1.0mm8ピンのmicroSDがあった。
 参照不可能な著作権情報管理用領域が設けられていた。  容量と記録フォーマットから、SD(2GBまで,FAT16形式)、SDHC(32GBまで,FAT32形式)、SDXC(2TBまで,exFAT形式)があった。
 FAT16形式の製品は、2012年時点では既に量販店などでは販売されていなかった。
メモリ-スティック
 フラッシュメモリを記憶媒体とした、主にデジタルカメラや携帯端末等に使用される着脱可能な外部記憶媒体製品(1998-)。
外形は、標準サイズ、Duoサイズ、microサイズの3種類があった。
USBメモリ
 フラッシュメモリを媒体とし、インターフェースをUSBとしたメモリ(2000-)。

HDD

1982年頃から普及が始まったパソコンにおいては、ハードディスクはまだ装備されておらず、FDDから起動する方式が主流だった。その後、大量のデータを保存するために、外付けのHDD装置が付加される形となり、やがて内臓HDDからシステムを起動する方法が一般的となった。初期のHDDは、20MB程度の容量しかなかったが、その後現在に至るまで急速に容量が拡大してきた。その間インターフェースも変化してきた。 単体として見た場合、150GB程度を超えると、故障率が高まり、故障した場合のサルベージ作業が困難になる。
RAIDの換装について
 記憶のためのハードウェアとして、HDDは最近急速に成長している。バックアップのための媒体を見出すのが困難なほど高密度・低価格化してきた。 クラッシュのリスクを回避するために、古くからRAIDによる危険分散が行われている。
例えば2台をミラーリングする場合、1台のリスクが十分小さく、10−nレベルであるとすると、 RAID1で2台接続すれば、これを10−2nレベルとすることができる。 しかし、現実には、色々と制約がある。
@2台のHDDは同じ製品であることが望ましい。 しかし、クラッシュするのは数年後であり、その時点では、既により大容量・高速のドライブが主流となっており、同型を入手することが困難である。
A容量が異なるドライブでも、RAID1を組むことはできるが、ペアの記憶容量は、容量の小さな方のドライブに合わせることとなり、新しい交換部品の性能が生かせない。
B全般に、最初にRAID1を設定する場合の操作マニュアルは充実しているが、クラッシュした後に、換装する手順の解説は不親切である。換装作業に失敗すると、データが失われてしまう。1台となった状態でバックアップを取り、まだ壊れていないドライブも捨てて、新たなRAIDペアに全交換するのが安全であるが、無駄が多い。
C容量の異なるRAIDペアの内、小さい方のHDDが次にクラッシュして、より大きなドライブに換装しても、ペアとしての容量は、昔初期設定したもの容量から増やせない
といったユーザー側にとっての問題がある。上記のような問題を解決することは技術的には難しくないように思われる。この分野の傾向として、長期的な安心のための初期設定(システムを選択・購入する段階)に関しては詳しいが、将来、実際にディスクが故障して、その特長を生かそうとした時には、不親切である。

入出力インターフェースについて


各種の記憶装置をシステムに接続する場合には、外付け型であるか内蔵型であるかにかかわりなく、インターフェースが必要である。 インターフェースには、コネクターの形状などの物理的な仕様と、信号線の数とそれぞれの役割、信号電圧レベル等に関する物理的な仕様が定められている。

RS-232C

Recommended Standard 232: 建築研究所では、PCとMODEMを接続するインターフェースとして用いられた他、 国内で普及していたNEC PC9801と、インドネシアで普及していたIBM PC/XT互換機の間でファイルを交換するために使用された。 フロッピーディスクのフォーマットに互換性がなかったからである。シリアル方式。9ピンまたは25ピンDサブコネクタ。

IEEE 1284

 セントロニクス(Centronics社に由来)仕様として、70年代からPCとプリンタのインターフェースに広く用いられた。 25ピンDサブコネクタ、または36ピン セントロニクスコネクタが用いられた。事実上8ビット・パラレル方式。
 2000年頃からは、これに代わりUSBによるプリンター接続が増えた。

GPIB, IEEE488

General Purpose Interface Bus: 建築研究所では、1985年頃、PCとXYプロッタを接続するために使用されていた。 8ビット・パラレル方式で15までのデバイスをデイジーチェイン接続でき、プロトコルによりトーカとリスナを決定する。

SCSI

Small Computer System Interface(スカジー): 建築研究所では、PCに外付けハードディスクを接続するために多く用いられていた。 複数機器を芋づる式(デイジーチェイン)で接続し、各機器に0〜15の互いに異なるアドレスを設定する (ハーフピッチコネクタ・ナロー(50ピン)、同・ワイド(68ピン)、アンフェノールコネクタ・ナロー(50ピン)、同・ワイド(68ピン) 25ピンDサブコネクタ、等)。2001年以降は、USB接続が普及したため新規には用いられなくなった。

VGA

Video Graphics Array: PCとモニターを接続するために、現在まで長く使われている。9ピンDサブコネクター。 また、640×480の解像度を持つモニターを示すためにもこの略語が用いられる。

ETHER

Ethernet(イーサ、イーサネット): PCや各種機器をネットワークに接続するために広く使われている。シリアル方式。

IDE

Integrated Drive Electronics: PCの内蔵ハードディスクを接続するために、1980年代後半から広く使われていた。 一つのマザーボード側のコネクタから、並列で2台のドライブを接続することができた。1台当たり500MBが上限。

ATA

Advanced Technology Atachment: IDEが多様化したため定められた規格。バージョンが進むに従い、HDDの大容量化、DMAによるデータ転送等が可能となった。

ATAPI

ATA Packet Interface: HDDよりも多くのコマンドを要するCD-ROMのためにパケット形式のコマンドを発行できる拡張形式。

SATA

Serial Advanced Technology Attachment: PCの内蔵ハードディスクを接続するために用いられている。シリアル方式。ホットプラグが可能。

USB

Universal Serial Bus: PCに様々な外部機器を接続するインターフェース。シリアル方式。電源を落とすことなく着脱でき、2000年以降、ハードディスク、CD/DVDドライブ、フラッシュメモリ、プリンタ等の接続に広く使われている。 コネクターには、USB A(多く、PC側), USB B(多く、機器側), USB miniA, USB miniBの種類がある。 パケット方式で127のアドレスを有するため、ハブにより一つの端子から分岐ができる。

ISA

Industrial Standard Architecture Bus(アイサ): IBM-PC/ATで用いられた、マザーボード上の、増設ボードのためのスロットの仕様(1988)。 XTバスをATで拡張(1984)し、これが標準化された。アドレス、データとも16ビット。

EISA

Extended Industrial Standard Architecture Bus(イーアイサ): ISAのアドレス、データを32ビットに拡張した仕様(1988)。 EISAスロットにはISAボードも接続できた。

PCI

Peripheral Component Interconnect: Intelから提唱されたバス仕様。

PCI Express

高速グラフィックスカード等を搭載するためにPCIを拡張したバス仕様。2005年頃には定着。バス幅は32または64ビット。

PCMCIA

Personal Computer Memory Card International Association: ノートパソコン等にPCカードを接続するインターフェース(1990)。バス幅は32ビット。デスクトップのPCIバスに相当する。

SPI

Serial Peripheral Interface:シリアルバスの一種。端子数が少ないため、メモリーカードとのインターフェース等に使用される。
スレーブ側は4本、マスター側はスレーブの数+3本の信号線を持つ。

FD媒体変換手順について


FDに格納されているデータを、再利用するためには、以下のような手順に従う。
(1) MS-DOSフォーマット(640KB, 1.2MB)のディスクの場合
8インチ、5インチのドライブを用意する。これを接続することのできるPCに接続する。
PCにハードディスク装置が存在すれば、そこにデータを蓄積する。
RC-232C等の回線により、CD-Rドライブが接続可能なマシンにデータを転送する。
蓄積されたデータを、CD-Rに書き込む。
なお、同じ形式のディスクであっても、NEC-9801系と、IBM-PC系では、1トラック当たりのセクター数が異なっている点に注意する必要がある。
(2) N88BASICフォーマット(640KB)のディスクの場合
テキスト・ファイルは、JISコードで記述されている。
N88BASICを起動した上で、プログラムでファイルを開き、
 save "2:filename", a
等のコマンドで、Shift-JIS形式のテキストファイルに変換する。
次に、このファイルをMS-DOSのファイルとして保存する。
(3) 専用ワープロ機の文書ファイルで、MS-DOS上で実行可能なコンバータがある場合 
当該ソフトウェアが使用されていた当時のハードウェア環境を用意する。
そのハードウェア環境において、当時用いらていたファイル・コンバータを用意する。
これを用いて、MS-DOS上のテキストファイルに変換する。
以下、(1)の手順に従う。
(4) 専用ワープロ機の文書ファイルで、当該ワープロにMS-DOSへのコンバータが存在する場合
当該専用ハードを現時点で使用できるようにする必要がある。


タ―ゲットとするマシンに要求される条件


  (1)メモリが永久的なものであること
   ・CFのような原理的に有限寿命で、放射線や熱に対して脆弱な素子は不適切
   ・密度・容量は重要ではない
   ・冗長性を持たせる価値があるかも知れない
  (2)インターフェースが単純であること
   ・FDやMTのように複雑で寿命の短い特殊なドライブを必要とする素子は不適切
   ・IOが高速度であることは必ずしも必要ではない
   ・腐食等により接続・取出不能とならないこと
  (3)データ形式が説明されていること
   ・データ形式が長い時代に渡って不変である必要は必ずしもないが、中身について詳しい解説は必要
   ・バイナリが望ましい(テキストは、それ自体コーディングにバリエーションがある)

その他の各種デバイス・略称等について

ROM

 Read Only Memory: 読み出し専用記憶媒体。半導体メモリは、電源を切ると記憶内容が消失するばかりでなく、大容量のダイナミックRAMのように定期的にリフレッシュ操作を行わないと記憶が消失する。 しかしながら、コンピュータの起動時等に必要な最小限のプログラムは電源OFFの間も維持する必要があることから、読み出し専用の記憶素子(ROM:Read Only Memory)として発達した。 理想的には、物理的に破壊されない限り永久的に情報を保持できるような堅牢なROMであって、十分な容量を有するような素子が開発されれば、情報の長期保存の有力な手段となる。
 なお、ROMの反対語は、RWM(Read Write Memory:読書可能記憶)であるが、通常RAM(任意アドレスにアクセスできる記憶)が慣習的に用いられている。 ROMの多くも、ランダムにアクセス可能だ。RAMの反対語は、SAM(Sequential Access MemoryまたはSequential Access Memory:最初から順番にしかアクセスできない逐次アクセス記憶)である。
マスクROM
 半導体製造過程で、固定的な記憶を半導体のパターンとして記憶する半導体素子。量産向け。
ヒューズROM
 出荷後に高電圧で1度だけ回路の一部を焼き切るような方法で、固定的な記憶を焼きつけた記憶素子。
アンチ・ヒューズROM
 出荷後に高電圧で1度だけ回路の絶縁部を導通させる方法で、固定的な記憶を焼きつけた記憶素子。
PROM
 Programmable Read Only Memory: 回路に接続した状態で電気的に書き込み可能なROM。
EPROM
 Erasable PROM; PROMではあるが、何らかの方法で記憶を消去できるようなROM。
UV-EPROM
 Ultra-Violet EPROM:紫外線を照射することにより記憶を消去できるROM。
EEPROM
 Electrically Erasable PROM: 高電圧により記憶を消去できるROM。
フラッシュ・メモリ
実質的に読み書き可能なメモリと同様であるが、電源を落としても記憶が維持される点を活用されている。 長期保存の観点からは、保持期間に難があり、簡単に消去・書き換えできてしまう点も不適である。 2012年時点では、コンパクト・フラッシュ(CF)、SDカード(Secure Digital)、USBメモリ等の製品が普及している。

SRAM

 Static Random Access Memory 書き換え可能で任意のアドレスにアクセス(Random Access)できる。  マイクロコンピュータの主記憶として最も早く利用されたが、密度・容量がより大きいDRAMに置き換えられ、  速度が要求されるキャッシュメモリ等として用いられるのみとなった。記憶を保持するためには電源が必要だが、  スタンバイにおける消費電力は極めて小さい。

DRAM

 Dynamic Random Access Memory SRAMよりも単純な回路であるため、低コストで大容量である。  記憶を保持するためにはリフレッシュ操作が必要。

FeRAM

  Ferroelectric Random Access Memory:強誘電体メモリ。不揮発性メモリの一種、EEPROMよりも高速で消費電力が小さい。  ICカード(スマートカード)に使用されている。FRAMは、Ramtron社の商標。
  無給電、75°Cで、38年間保証し、1014回の読み書きができる。

PLD

  Programmable Logic Device: 単にデータを記憶するのではなく、書き込まれた情報に基づいて論理を変更できる集積回路。PAL(Programmable Array Logic), GAL(Generic Array Logic), CPLD(Complex Programmable Logic Device), FPGA(Field Programmable Gate Array)などがある。
 ハードウェア記述言語(HDL)により定義できる。「カスタムIC」を多品種少量生産するために用いられる。 また、長寿命組み込み製品においてレガシーCPUが使用されている場合、FPGAにプロセッサーIPを搭載することにより、 ソフトウェア資産を長期にわたり使用することができる。ザイログのZ80、モトローラのMC68000、インテルの80186などのIPが 現在供給されている。
 ハードウェアの記述は並進処理を伴うため、HDLの構造は現在までの主要なプログラミング言語とは構造が異なっている。 ソースコードに対して、コンパイラの代わりにシンセサイザが、またインタプリタの代わりにシミュレータが使用される。
ハードウェアに対しては、バイナリでロードされる。デバッグのためにアンロードする機能も用いられる。
 最近では、3万円以下と安価になったFPGA評価ボードにIPを入れて、レトロPCを再現している個人もいる。

ASIC

 Application Specific Integrated Circuit(特定目的の集積回路、セミカスタムIC)。 FPGAと比較した場合、量産する場合に採算性が上がる。

ゲートアレイ

ASICの一種。一般的なパターンのICを作成しておき、注文に応じて金線で配線して完成させる。

磁気コアメモリ

 Magnetic-core Memory: 小さなドーナツ形のフェライトコアを磁化させることで記憶する。1950年代に使用された。

磁気バブルメモリ

 磁性体単結晶の薄板に、面に垂直な磁区を形成して記憶する。1980年代にゲーム機の起動に使用された。

MRAM

 磁気抵抗ランダムアクセスメモリー。少ない電力で維持する。

PCRAM

相変化メモリー。化合物の結晶状態と非晶状態との電気抵抗値の差で記憶する。

RRAM, ReRAM

 抵抗変化メモリー。酸化物に強い電場をくわえて結晶除隊を変化させ抵抗値の差を利用する。

LTO

 Linear Tepe-Open: カセットテープ+ドライブの規格。Accelis (8mmテープ)、Ultrium (1/2インチテープ)の形態があり製品は後者のみ。  最新規格LTO-5では、容量が1.5TM、転送レートが140MB/sに達する。  USBメモリのように複数のOSで共通のファイルシステムが扱える。圧縮アルゴリズムにより容量が増える。  テープの耐久性は30年程度

DLT

Digital Linear Tape: VAXワークステーション向けに開発されたカートリッジテープ

SDLT

Super DLT 最大220GB

AIT

 Advanced Intelligent Tape: バックアップ用データカートリッジ

SAIT, S-AIT

Super AIT  

SIMカード

  Subscriber Identity Module Card:携帯電話などのIDを保持するためのカード。   契約者情報や電話 帳などのプライベートな情報、クレジット決済用の個人識別情報などを暗号化して内蔵メモリに記録することができる。

Paper Back

紙にデータをドットパターンとして印刷し、保存する。 再生する時点で、スキャナーで取り込んで復原する。フリーソフト。
Last updated : 2013/4/2 19:46:20
NILIM