復原作業の流れとノウハウ

1.下図の準備
2.古写真の整理
3.モデリング
4.コンバート
5.民家の配置
6.配布用シーンファイルへの集約
7.WEBコンテンツの作成
8.ビューワのセットアップ(クライアント側)
9.地形データの処理
10.平面生成機能の使い方
11.配置機能の使い方
12.移動・回転・スケールの使い方
13.等高線からTINを作成する
14.高台整地機能の使い方
15.高台上の災害公営住宅の設計図からのモデリング

1.下図の準備

・市街図の準備
・空中写真の準備
・地形の作成
・道路の作成
・街区・地盤面の作成
・建物の作成
市街図の準備(B地区の例)

景観シミュレータを用いて、下図となる長方形の水平面を作成し、図面をこれに貼り込みます。 ここでは、奥尻町の各種地図の慣習に従って、西が上となる向きでデータを作成します。 このままでは最終的に、光源設定を行う際に、不都合が生じます。 作業が終了した段階で、上位広域の地形にリンクする際に移動・回転をかけることとします。

作業対象地区の市街図のスキャン(jpg形式)
画像範囲の縦横寸法を元の市街図から計測
同じ寸法の長方形を、[原始図形][平面]の機能を用いて作成
テクスチャ編集画面で、長方形にスキャン画像をテクスチャとして指定する
結果を適当な名前で保存する

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市街図の作成(五区の例)
市街図から適当な範囲を切出し2303×1665
長方形を作成(A4_2500.geo, 742.5×527.5)
テクスチャ貼込み
トンボを根拠に拡大縮小+回転
A4_2500a.geoとして保存

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住宅の記号の記載
住宅の記号を、外部関数 STRING を用いて注記します

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市街図の位置の微調整
市街図の原図の伸縮、スキャンの過程など、誤差はつきものです。
奥尻の市街図の場合、トンボが切られているので微調整が可能です。
@下図の寸法を調整する
A下図に移動・回転・スケールをかけ調整する
Bテクスチャにトリミングをかける
Cテクスチャ座標で調整する
スキャンされた画像に回転がかかっていない場合には、@〜Bが有効です。
特に@Bが簡便です。
一方、スキャン画像に回転が検出される場合、AかCによる必要があります。
高台PlanAの作成にあたっては、とりあえず大面取でテクスチャを貼り込んだ板の上でトンボの座標を計測し、
これを元にCでトンボの位置が板の隅となるようにテクスチャ座標を調整しました。
空中写真の準備(五区の例)
市街図と同様の方法で、空中写真(の一部)を貼り込んだ板を作ります。
空中写真には透過性を与え、市街図より上層に配置して上から見ると、重ねて見ることができます。
空中写真を平行移動・拡大縮小・回転により、市街図に位置を合わせます。

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市街図と空中写真と道路を重ねた作業用下図(B地区の例)
下から市街図、空中写真、道路の順に重ねて上から見ます。
空中写真には透過性を与えて、下の市街図が透けて見えるようにします。
空中写真から範囲を切り出す(788*544)
180度回転により方位を合わせる
(90度単位の回転ならば、画質は保たれる)
788×544の平面を作成
空中写真をテクスチャとして適用

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地形の作成(B地区の例)
[平面]画面で、市街図の等高線を辿り、対応する高さの台を作ります。
全部の等高線の入力後、生成した立体を合成すると地形ができます。

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道路の作成(B街区)
[形状生成][原始図形][平面]編集画面で道路を作成します。
市街図に描かれている道路を標高に作成します
近くからの景観画像への使用には堪えない粗いデータですが、
市街地を作成する作業用下図としては有効
道路を適当な区間に分割し、それぞれの区間の形状を構成する頂点を、反時計回りに入力
まず水平な区間に関しては、最初の点で指定したZ座標値(標高)をそのまま変えずに使用する
枝道の分岐するポイントも頂点に含める
勾配のある区間については、単点や交差する等高線を手掛かりに、Z座標値(標高)を変えながら入力作業を行う
水平の区間に取りつく部分については、頂点スナップのチェックを入れると、取りつきポイントのZ座標値も取り込まれる
生成した道路に色彩またはマテリアルを指定しておくと、識別するのに便利(例ではGREY1マテリアルを指定)
続きを作る場合には、最初の2頂点を、前の区間の終端部の2点に頂点スナップで擦りつけると、高さが自動的に取得される。
標高が等しい区間の場合には、そのまま頂点スナップを外し、同じ標高の頂点を入力する。
標高がわかる単点や、道路を横切る等高線と遭遇した場合には、その標高値を入れる。
平面生成の画面で、下図の地色と生成した道路が判別しにくいような場合には、下図にカラーを設定しておくと視認性が向上する。
その方法:メイン画面で下図を選択しておき、[編集][マテリアル・テクスチャ]の画面を開き、スライドバーでカラーを設定する。

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道路の作成(五区)
市街図を下図として、[平面]編集画面で道路を作成します。

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街区・地盤面の作成(B街区)
[平面]編集画面で街区を作成します。
最初に建物を作ると、道路への頂点スナップが使いにくい
建物の作成には頂点スナップは不要。
最初に街区(地盤)を作り、まずカラー編集で透明な色彩を与える。
次に透けて見える下図を用いて建物を作る
最後に街区(地盤)に適切なカラーまたはマテリアルを与える(例では、GREY2を指定)
今まで何回も用いてきた、平面図形の作成手順について復習すると、
1.多角形の頂点を反時計まわりの順で画面クリック→次入力ボタンの操作を繰り返すことにより入力する。
2.実行ボタンにより、図形を生成する。
3.続けて作成するときは、次作成ボタンを押して、1から繰り返す。
4.新たに作成する地盤等を別のグループとして扱うためには、名称欄を消去し空欄とする。
5.下地として使える図形が入力済の場合には、頂点スナップの機能を使用できる。
6.画面クリックした後に、右画面で座標値を修正すると、点の位置を微調整できる。
マテリアルを設定する手順:
1.まずメイン画面で設定する地盤面を選択し強調表示されたのを確認
2.[編集][マテリアルテクスチャ]で開いた画面にて、マテリアルのラジオボタンを選択する。
3.プルダウンでマテリアルを選択すると、右上のマテリアル一覧から選択する画面が開く。

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建物の作成(B街区)
市街図を下図として、[平面]編集画面で建物を作成します。
古写真などが得られない建物等を、豆腐のような形として作ります。
最初に建物を作ると、道路への頂点スナップが使いにくい
建物の作成には頂点スナップは不要。
[原始図形][平面]の機能を用い、建物の外形を入力
標高は、建物の地盤面の標高とする
建物の種類、階数に応じた適当な高さを指定して立体生成を行う

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団地計画データの作成
市街図の準備
・市街図スキャン結果から、エリアを切り出す
・300dpiフルカラー.jpgを元図に使用
・Microsoft Picture Managerを使用(Office)
・ペイントでは大きな画像からの切出は困難
・500m間隔のトンボを目印に南北3スパン×東西2スパン(1500m×1000m)
・回転をかけ、西を上とする
・縮小を行い、解像度を20%に落とす
計画図と市街図の位置合わせ
・高台PlanAの作成にあたっては、とりあえず大面取でテクスチャを貼り込んだ板の上でトンボの座標を計測、
・これを元にトンボの位置が板の隅となるようにテクスチャ座標を調整
	V00 = COORD(0,0,0);
	T00 = TCOORD(0.022, 0.021);
	V01 = COORD(1500,0,0);
	T01 = TCOORD(0.9683, 0.01916);
	V02 = COORD(1500,1000,0);
	T02 = TCOORD(0.9684, 0.97154);
	V03 = COORD(0,1000,0);
	T03 = TCOORD(0.02254, 0.97384);
A西団地位置合わせ A東団地位置合わせ
これまでのデータでラフな検討(120824時点)
・地形データは、標高20mから上を作成済み
・その下は標高10m面だけ作成(紫色)
・計画A(全面高台移転)の2団地を、標高35m(東側)、29m(西側)にそれぞれ作成。造成面は平坦
・滑走路面も作成(標高35m)
地形 俯瞰 A西団地 A東団地 平面
団地計画と高台整地についての問題
・幻の高台移転計画では、仮に各団地を平坦に造成しようとすると、かなりの切土・盛土が必要となる。
・団地の内部にスロープを残すのが適切な計画と考えられる。
・ではどうするか?

2.古写真の整理

古写真を整理したLSS-Sファイルの作成
[ファイル][新規作成]でLSS-Sファイルの作成

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[編集][前景]で写真を前景に登録する
写真が画面全体に表示される

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[編集][前景]で写真を前景に登録する
写真が画面全体に表示される

このとき、直ちにSGI形式で保存するか尋ねてくるが、キャンセルで抜ける

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この写真を前景とするシーンを一つ作成する
メニューのシャッターにより、シーン追加ダイアログが開く

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ユニークなシーンの名称を一つ指定する。例えば写真のファイル名
初回だけは、強制的に現在のシーン(空)の更新となる
全ての写真を登録し終わったら、LSS-S形式でファイルを保存する
開くLSS-Sで、保存してある古写真を開くことができる
別のシーン(古写真)を表示するためには、
(1)左下の「←」、「→」ボタンで前後のシーンに移動する
(2)[表示][シーン選択]で、シーン選択ダイアログを開き別のシーンにジャンプする

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・写真間の照合と、建物コード配置図の作成
・写真の比較照合を行い、複数の写真に写っている同一建物を発見する
・建物のコード記号の決定
・配置図の作成
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3.モデリング

概要
・準備作業
・基本操作
・応用操作(複数の写真を用いたモデリング)

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一般的な手順
写真の向き合わせを行う
いわゆる標定に相当する作業

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ノウハウ:複数の写真に写っている建物の場合
一つの写真でモデリングした結果を一度保存する
別の写真の上で、モデルをインポートする
最初の写真に写っていなかった裏側等を作り込む

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4.コンバート


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5.配置

景観シミュレータを用いて、コンバートした民家を下図の上に配置する
・最初に下図を直接開きそこに配置するのではなく、配置用下図も配置で作成するとデータが軽くなる
・配置作業の中でスケールを確定する
・最後に、写真の視点を復原したシーンファイルを作成する

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6.シーンファイルの作成

プレゼンテーション用のシーンファイルの作成
景観シミュレータを開き、[ファイル][新規作成][LSS-S]を選択します。
[ファイル][読み込みLSS-G]で、表示したい三次元データ.geoを選択します。
[表示][視点設定][全体視界]で、まず三次元データの全体像を確認します。
[編集][光源設定]で、光源を設定します。
視点移動を行い、モデルが適切に表示される視点位置に移動します。
メニューの[シャッター]で、表示された状態を記録します。
この時に、後でわかりやすいシーンの名称を与えることができます。
例えば、モデリングの根拠となった写真と同じ視点位置の場合には、
 その写真が特定できる名称を付けておくと後で便利です。
[ファイル][読み込みLSS-G]で、別のモデルを読み込むこともできます。
 シャッターで新しいシーンを作成すると、その時読み込まれているモデルが表示されます。
 以前読み込んだモデルはメモリ上に保持されています。
[ファイル][読み込みLSS-G]で、前のモデルを読み込むと、新たなロードは行わず、
 表示するモデルを、選択したモデルに変更します。
最後に、[ファイル][名前を付けて保存]にて、LSS-Sファイルとして作業結果を保存します。

途中、表示が平面図や立面図となった状態でシャッターを押すと、その表示状態が記録されます。 
景観シミュレータを起動し、作成してあるシーンファイル(LSS-S)を開く。
左下のシーン切り替えボタンで順番に表示
→この場合、表示画面サイズは保たれる。大きな画像の場合、その一部だけが表示される。小さな画像の場合、余白が補われる。
[表示][シーン選択]でリストを表示し、特定のシーンにジャンプする。
→この場合、選択されたシーンの画像サイズに合わせて表示画面サイズが修正される。
画面サイズがユーザーにより変更された場合、表示されている前景画像の縦横比を保つように調整する。

7.WEBコンテンツの作成

ダウンロード用のシーンファイルの作成
メモ帳などを開き、モデルや背景等の参照ファイルの所在地を示すURLを追記します。

解説:景観シミュレータは、WEB配信される三次元コンテンツのビューワとしても動作する機能を有しています。 sim.exeが起動する際に、引数として渡されるLSS-S形式、LSS-G形式のファイルのアドレスから、 まず目的とするファイルが存在するディレクトリを作業用のディレクトリとして記憶します。 トップで渡されたファイルから、部品のファイル、画像ファイル等が参照された場合には、 まず標準ディレクトリで探し、存在しない場合には作業用のディレクトリに探しに行きます。 そこにも存在しない場合には、エラーとして処理します。
ウェブ・ブラウザで、拡張子.scn、.geoを有するファイルが取得された場合には、 当該ファイルを引数として景観シミュレータを起動するように設定すると、 景観シミュレータが起動しますが、この時に当該ファイルの存在するディレクトリは、 WEBブラウザが当該ファイルを格納したキャッシュのディレクトリです。 従って、ここを探しにいっても、参照された別ファイルは存在しません。 そこで、WEBコンテンツとして配信するファイルのトップはLSS-S形式のファイルとしています。 そして、このWEB配信用のLSS-Sファイルから参照するモデルや画像に関しては、 「http://」から始まるフルパスのURLでモデルファイルを記述します。 この時、景観シミュレータは、このURL上のディレクトリを作業用ディレクトリとして設定します。 従って、WEB配信用のシーンファイルを作成するためには、 ここから参照する別ファイルを、http:で始まるフルパスに修正する必要があります。 なお、「まちづくり・コミュニケーション・システム」における投稿機能等においては、 添付ファイルの拡張子が「.scn」であった場合には、その内部を解析し、 このファイルを公開するディレクトリを、ファイル前のディレクトリとして書き換えます。 これにより、投稿されたLSS-Sファイルから参照される別ファイルは、正常に表示することができます。

・参照するLSS-Gファイル、背景画像、テクスチャ画像等の日本語名称は、全て英数文字に修正しておきます。
・ローカルなアドレス(c:\@keikan\kdb\geometry\something.geo等)が残っていないように注意します。
・通常は、サーバーのOkushiri/Geometryの下に、プロジェクト単位のディレクトリを作り、
 ここに関連するLSS-G、画像等のファイルを集約します。参照する場合にはファイル名のみを記述します。
 I01 = TEXTURE("yane1.jpg");

8.ビューワのセットアップ(クライアント側)

セットアップ用自己解凍ファイルのダウンロード
・セットアップに必要なファイルは、ダウンロードの頁から取得します。
「1.〜3.の一括セットアップ(奥尻バージョン)」
 をクリックすると、ダウンロードが開始します。
セットアップの実行
・ダウンロードが終了すると、自己解凍形式sim209su.exeを実行してよいか聞いてきます。
(デバッグの流動性があるため、認証をまだ取得していません。警告が出る場合があります。
 当面、当方を信じて頂くしかありません。一段落したらVeriSign等に認証料を支払います。)
・解凍が終わると、SETUP.EXEを実行してよいか、再度聞いてきます。これもOKで次に進みます。
・景観シミュレータのセットアップ画面が開きます。全画面が青背景となる、クラシックなスタイルです。
・Windows Vista, 7 などでは、管理者特権が必要などとのクレームが出る場合があります。
 その場合は、管理者でログインしてから作業を行います。
・セットアップ先は、デフォルトで、C:\@keikanです。
 OSによっては、Cドライブのルートへのセットアップを嫌うものがあります。
 その場合には、c:\Program Files\@keikan 等と修正してから先に進みます。
・セットアップが終了すると、メモ帳が開き、ライセンス云々の解説が出ます。
・スタートメニューに「景観」があり、その先の景観シミュレータが起動できれば、セットアップは成功です。
 
WEBサイトからの三次元コンテンツのダウンロードと表示
・三次元のコーナーから適当なコンテンツを選び、クリックすると、三次元データのダウンロードが始まります。
・最初のデータ(LSS-S)が取得された時点で、景観シミュレータが起動し、ロゴが表示されます。

景観シミュレータのロゴ

・次に、ダウンロードの進捗を示すインジケータが表示され、部品や画像の取得状況がわかります。

Geoload

・ご使用のWEBブラウザに景観シミュレータが連携していない場合、「このファイルを開くか、保存するか」を尋ねてきます。

開くか保存

・「開く」を選択すると、次にコンテンツを開くプログラムを尋ねてきます。

開くプログラムの選択

・「SIM MFCアプリケーション」(景観シミュレータ)を選択すると、ダウンロードを開始します。
・OKする前に「この種類のファイルを開くときは、選択したプログラムをいつも使う」をチェックすると以後は手続きが省略されます。
・多くの場合、一つの住宅や地区の三次元データは複数の形状データと画像ファイルから構成されています。
・一つのファイルのダウンロード中に何らかのエラーが生じた場合には一時停止します。
・その場合、キャンセルを押すと、そのファイルをスキップして先に進みます。
・8月17日以前のバージョンをセットアップしたマシンでは、B地区の背景のJPEGファイルの一部でストップします(バグ修正)。
→その場合、景観シミュレータを、コントロールパネルのプログラムの登録と削除で、一度削除した上で、再度、最新版をダウンロードしセットアップして下さい。
・ダウンロードが終わった段階で、取得できたファイルを用いて表示を行います。
・次にWEB頁で同じ三次元データをクリックした場合には、前回取得できなかったファイルだけを再度取得しに行きます。
景観シミュレータはセットアップできたが、WEBページからの表示ができない場合

ダウンロードしたファイルの拡張子がパソコンに登録されていないと、景観シミュレータが正常には起動せずに、 例えばメモ帳等が開いて、データがテキストとして表示されます。そのような場合には、拡張子.geo, .scnを開くソフトウェアとして、 景観シミュレータを指定すると、自動的に表示されるようになります。
最後の原始的な方法として、WEB頁の三次元コンテンツを右クリックして、リンクしているxxx.scnというファイルをデスクトップ等にファイルとして保存します。 保存できない場合、WEBブラウザのセキュリティ設定などでこの拡張子のファイルのダウンロードが禁止されている場合には、解除する必要があります。 保存できた場合、景観シミュレータを開いて、メニューの[ファイル][開くLSS-S]で、保存したファイルを開く、という手順を試みます。

三次元表示の見方
・ダウンロードした三次元ファイルを無事開くことができれば、最初のシーンが表示されます。
・通常、シーンファイルには見どころの視点場がいくつか登録されています。
・現在表示している視点場の次の視点場に移動するためには、画面左下の[>]ボタンをクリックします。[<]で前に戻ります。
・メニューの[表示][シーン選択]で、視点場の一覧を表示し、その中から選ぶこともできます。
・古写真から復原した町並の場合には、根拠となった古写真の撮影位置付近を、写真の記号で登録してあります。
・現在表示している視点場を拠点に、その周囲を動き回る場合には、接近、後退、回転、シフトなどのボタンを操作します。

景観シミュレータで色々な視点から見るための方法・左下のボタンで次の視点、前の視点に移動
・視点移動のボタンで、現在の視点場の周囲を移動
・メニューでシーンのリストを開き選択

シーン選択リストを開くシーン選択リスト

三次元データをローカルで表示する場合
リンクのあるsimアイコンアイコンを右クリックし、「ファイルを保存」する。

解説:
ダウンロードし表示された三次元データは、ネットから切り離しても表示することができます
三次元データは、頂上にあるシーンファイル(LSS-S)を起点として、様々の物体(LSS-G)、画像・テクスチャ(jpeg, sgi)、
マテリアルなどから構成されています。
・物体(LSS-G)は、景観シミュレータのセットアップ先(標準で、c:\@keikan)以下のkdb/geometryにダウンロードされています。
・一つの物体データは、さらに部品として別の物体データを参照しています。
・背景などの画像は、kdb/image の下にダウンロードされています。
・物体表面の質感を表すためのテクスチャ画像は、kdb/textureの下にダウンロードされています。
・物体データやテクスチャデータの内、標準部品が参照された場合には、ダウンロードの必要がないため、
  セットアップ時に仕込まれたデータを使用しています。これらは、kdb/yousogeo、kdb/jtexture等に保持されています。
・三次元表示をクリックしたときに最初にダウンロードされる、一番頂点のLSS-Sファイルは、通常WEBブラウザの
 キャッシュに置かれます。
・このファイルをクリックすれば、WEB閲覧時と同様に三次元データを表示することができます。
・しかしこれは通常、探すのが難しい深いディレクトリにあります。
・そこで、ネットから切り離した状態で表示に使用したいデータについては、WEBサイトのリンクを右クリックして、
 LSS-Sファイルをわかりやすいディレクトリにファイルを保存しておくのが上策です。
三次元データのロードの途中でエラーが表示される場合
 ダウンロード中にGeoloadが中断しエラーが表示される場合、通信上の障害以外に、データが未完成で、存在しない
ファイルを参照している場合があり得ます。
 このような場合、(必要ならばバックアップを取った上で)geometry, texture, image以下にある、既にダウンロード
したファイルを一度削除し、再びWEBブラウザから表示を試みると、修正されたデータで正しく表示される場合があります。
 誤りのある古いデータが残っていると、修正された最新のデータを取得せずに古いデータをそのまま使用します。
 (この辺は、システムの改良の余地があるところです)。

困った時のために

まず、ご使用のブラウザを確認します


テスト1:サーバー側に届いた HTTP_USER_AGENT の内容

ご使用のブラウザ :
CCBot/2.0 (https://commoncrawl.org/faq/)


テスト2:JavaScriptによるブラウザ側でのテスト

ご使用のブラウザ:


テスト3:サーバー側での MSWC スクリプトによるテスト

ご使用のブラウザ:
Default,0.0

以下のテストで、リンク先には意味はありません。
リンクの上にカーソルを動かした時の色の変化を見ます。
色が赤くなれば、正解です。

IE4以上 | IE3 | それ以外

もし、テスト1〜テスト2で認識されたブラウザが一致しない場合、 途中のプロキシ・サーバーまたはブラウザ自身が、偽りの情報を提供していることが考えられます。 悪意のある攻撃から保護するための防御措置とも考えられます。

ブラウザの機能

ご使用のブラウザの機能をブラウザに質問してみます。

フレームをサポートしますか?→回答: 「いいえ」
テーブルをサポートしますか?→回答: 「はい」
BGM サウンドをサポートしますか?→回答: 「いいえ」
VBScript をサポートしますか?→回答: 「いいえ」
JavaScript をサポートしますか?→回答: 「いいえ」

調査にご協力ありがとうございました。


9.地形データの処理

 数値地図・標高は、対象とするエリアを格子状のメッシュに分割し、それぞれの格子の標高をマトリクス状に記述した標高データです。  国土地理院により作成され、CD−ROMの形で市販されています。  標高データは陸地部分のみ、意味のある数値が入力され、それ以外については、-9999等の無効を表す値が入力されています。
 景観シミュレーションで地形データを建物やインフラの三次元データと組み合わせて表示したり、団地造成などの図形演算を行うためには、  予め地形を面で構成された三次元データ(サーフェス・モデル)に変換しておく必要があります。
 このためには、貿易コンバータを使用します。貿易コンバータを用いて、数値地図を三角形の面の集合体(TIN)に変換します。
 四角形に変換すると、歪んだ面が発生します。また、メッシュを三角形に変換する際に、分割の向きを最適化しています。
 変換された地形の多面体を構成する頂点は、各メッシュの中央の点です。従って、隣の地図の変換結果との間には1格子分のギャップを生じます。  このギャップは、合成する作業の中で充填します。

貿易コンバータの起動

景観シミュレータ(奥尻バージョン)をセットアップした場合について解説します。
 セットアップ先のディレクトリの下のksimディレクトリの下に、「貿易」ディレクトリが作成されています。  このディレクトリの中にある、貿易209.exeを起動します。

貿易起動画面
・入力ファイル形式としてDTMを、出力ファイル形式としてLSS−G形式を選択します。
・[詳細設定]ボタンを押して、詳細設定画面を開きます。
詳細設定画面
・入力ファイル名として、数値地図・標高のファイル.memを指定します。
・出力ファイル名として、LSS-G形式のファイル名を決めて、これを入力します。
・データ形式として、数値地図(標高)を選択します。
・縦長さ、横長さ、起点X、起点Y回転角、原データ格子間隔を入力します。
・終点自動計算ボタンを押すと、終点X、終点Yが自動計算されます。
・間引き率として1を設定します。
(細か過ぎるメッシュを持つ変換元データを用いる場合、表示が重くならないように2以上の整数で調整します)
・OKで終了します。
・入力された結果は、小さなファイルに保存され、変換実行の際に参照されます。
・この入力パラメータを記録しておきたい場合には、[>]ボタンを押して、適当なファイル名で保存しておきます。
・保存してあるパラメータを読み込む場合には、[<]ボタンを押して、保存ファイルを選択し読み込みます。
・元のメイン画面に戻ったら、変換実行ボタンを押して変換を実行します。
・[変換結果を表示する]にチェックが入っていれば、DOS窓で進行状況を見ることができます。
 エラーが生じた場合の原因(例えば、メモリ不足)を知る上で参考とします。

※ この段階で設定したメッシュ間隔および地図の縦横範囲は、近似的なものです。
 横幅は、緯度が高くなる程小さくなります。縦幅も正確に10000mではありません。
 この段階で正確な値を入力すると、後の作業が煩雑となるため、まず近似的な簡単な数値で作業を進め、 最終的にデータを完成させる段階で正確な寸法に修正する方針とします。
数値地図のヘッダー部分には、この完成のために必要なパラメータが記録されています。  貿易コンバータの詳細設定画面で、数値地図(標高)のラジオボタンが選択されている状態で、 再度このラジオボタンを選択しようとすると、パラメータがMMParam.txtというファイルに保存され、 s直ちにメモ帳(notepad.exe)が開いて、この小さなテキストファイルを表示します。

 633923.MEMの場合には、次のようになっています。 東西方向のメッシュ間隔は約52.3m、南北方向のメッシュ間隔は約45.5mとなっており、 結果的に全体は東西が10460m、南北が約9102mとなっています。


数値地図[C:\@keikan\kdb\@samples\Okusiri\633924.MEM]のヘッダー情報
2次メッシュコード:633924
原図の縮尺:25000
原図測量年紀:1973
原図修正年紀:1984
数値化年紀:1993
東西方向の点数:200
南北方向の点数:200
2次メッシュの左下の緯度:0421000(42.166667)
2次メッシュの左下の経度:1393000(139.500000)
10系における左下座標:(-110168.935108,241456.854446)
2次メッシュの右上の緯度:0421500(42.250000)
2次メッシュの右上の経度:1393730(139.625000)
10系における右上座標:(-99709.276645,250558.766851)
10系における右下座標:(-99840.435470,241303.044325)
10系における左上座標:(-110024.202737,250712.621353)
  南北幅:9101.912406 m
  東西幅:10459.658463 m
  南北方向格子間隔:45.509562 m
  東西方向格子間隔:52.298292 m
図葉面数:1
1番目の図名:奥尻        
位置フラグ:1
2番目の図名:          
位置フラグ:0
3番目の図名:          
位置フラグ:0
4番目の図名:          
位置フラグ:0
記録レコード数:200
コメント:                                        
レコード1〜200のフラグ:(略:1が200回)

変換結果の編集1:海抜以下の領域の除去

 変換された結果のデータには、海抜以下の領域が含まれ、しかも水平の細かい三角形となっているため、  残しておくと表示が遅くなります。そこで、除去しておきます。
 景観シミュレータの平面生成、および図形演算の機能を使用します。

・景観シミュレータを起動する。
・[ファイル][開くLSS-G]で、変換結果の地形データを開く。
・[形状生成][原始図形][平面]で平面の編集画面を開く。
・地形を囲む大きな四角形の外形を画面クリックで指定する。
・[立体生成]で、島の最大標高よりも十分大きい高さを指定する。
・[実行]で大きな立体を生成する。
・見やすくするために、ワイヤーフレーム表示に切り替える。
  [表示][表示モード][ワイヤーフレーム表示]
・この立体を選択し、右クリックでポップアップメニューを開く。
・[図形演算][これを刃物として選択]
・右クリックでポップアップメニューを開く。
・[選択変更][次候補]で、地形を選択する。
・[図形演算][もぎ取る]で、大きな立体に含まれる部分以外を削除する。
・結果を、適当な名前を付けて保存する。
元の地形データ
[平面]生成画面
生成した大きな立体
箱の中の地形をワイヤーで見る.jpg
図形演算の結果
箱の中の地形をワイヤーで見る.jpg
図形演算の結果
図形演算の結果

変換結果の編集2:複数図葉の合成

 島全体は、5枚の地図にまたがっています。そこで、これらを横に連結して合成します。
 景観シミュレータの配置機能を用いて、合成していきます。

・景観シミュレータを起動する。
・[新規作成][LSS-G]で準備する。
・[編集][配置・コピー]で、配置画面を開く。
・物体選択欄の1番にチェックを入れ、その右の[1]ボタンを押す。
・ポップアップメニューで、LSS−Gを選択する。
・ファイル選択画面が開くので、地形の一つを選択し、開く。
・[配置実行]ボタンを押す。
・メイン画面に何も表示されない場合、[表示][視点][全体視界]を指定する。
・物体選択欄の2番にチェックを入れ、その右の[2]ボタンを押す。
・同様にして、二番目の地形を選択し開く。
・位置のx、y欄に、それぞれ、10000,10000等の位置座標を入力し、z欄を右クリックする。
 入力した座標値は、別の入力欄をクリックしたときに実際に入力され表示に反映される。
・メイン画面で、二番目の地形が正しい位置に追加されたことを確認する。
・[配置実行ボタン]を押す。
・この手順を、全部の地形データを配置するまで繰り返す。
・配置画面で、メニューの[表示][全体視界]を指定することにより、こちらの画面にも配置された地形を全体表示できる。
・配置する地形データのファイルが6以上の場合には、1の欄を再度利用することができる。
[配置]画面
全体視界で表示確認.jpg
[配置]画面
ポップアップメニュー
配置した結果

この段階で合成した島全体の地形データは、保存すると、各部分を記述したファイルを参照するだけの小さなLSS-Gデータとして保存されます。

変換結果の編集3:座標軸の統一

これから、正しい位置に配置された各図葉の地形を統一します。それに先立って、全ての図葉の座標軸を統一しておきます。
これまでの段階では、それぞれの図葉は貿易コンバータで設定した、左下が原点となる座標軸を保持しており、 配置操作後は、各図葉の相対的な位置関係が、リンク情報によって記述されています。
このリンク情報を解消すると同時に、各図葉の座標を、共通の座標系に統一しておくことが、次の処理に必要です。

その方法:
・景観シミュレータを起動する
・[開く][LSS-G]で、複数配置した地形データを開く
・一つの図葉をクリックして選択する
・右クリックでポップアップメニューを開く
・[図形演算][統一する]を実行する
・この操作を、全ての図葉に対して行う
・結果を保存する
なお、この操作により、表示される地形に変化はありません。内部的なデータが変換されるだけです。
ソリッド化する前の地形
ソリッド化する前の地形
ソリッド化する前の地形

変換結果の編集4:地形の接合による隙間の除去

 各図葉に対応する変換結果は、50m間隔のメッシュの中心を頂点としているため、  地形の縁は図の外郭よりも約25m内側に入った位置にあります。  このため、現状では隣の図との間に、約50m幅の隙間があります。  この隙間を充填するために、景観シミュレータのプラグイン 高台整地の機能を使用します。

・景観シミュレータを起動する
・[開く][LSS-G]で、複数配置した地形データを開く
・[形状生成][プラグイン][流路・屋根・整地]を開く
・メイン画面で、一つの地形を選択する。
・プラグイン画面のメニュー[地形処理][複数モデル接合][G1]
・メイン画面で、隣接する地形を選択する。
・プラグイン画面のメニュー[地形処理][複数モデル接合][G2]
・プラグイン画面のメニュー[地形処理][複数モデル接合][G3]
・メイン画面で、隙間が解消されていることを確認する。
・多くの地形を接合する場合、まず横方向の接合を全ての行に関して行い、次に縦方向の接合を行う。
接合する前の地形
メイン側でのメニュー
起動したプラグインの画面
接合した結果
接合した結果
接合した結果
全てを接合した結果
全てを接合した結果
全てを接合した結果

変換結果の編集5:海面の追加

 島全体を景観として見る場合には、海面を付加しておくのが説明的です。
 景観シミュレータの形状生成/平面の機能を用いて、海面を生成し、付加します。

[平面]生成画面
海面を付加した後の地形
マテリアル画面
海のカラーを設定.jpg
マテリアルを設定した後の海面+地形

10.平面生成機能の使い方

平面

概要:
平面生成機能は、水平な多角形を生成することを基本機能としています。
また、高さを与えて立体や穴を生成することもできます。
地区の平面図を下図として、ここに描かれた建物外形から簡単な立体を生成することができます。
既に存在する面を選択して、これに孔をあけるような編集もできます。

起動する時の選択条件により、処理する対象と処理内容が異なります。
1.メイン画面で何も選択されていない場合
 新たな多角形を作成します。高さが指定されると立体(いわゆる押し出し図形)を作成します。
2.メイン画面で何かが選択された状態で起動した場合
選択された対象が平面または立体(押し出し図形)の場合、外形や高さを変更します。
3.起動後にメイン画面で何かが選択された場合
 メイン画面での選択モードは、「面の選択」となります。
 選択した面に対して、孔をあけます。
 高さを指定した場合には、台や窪みの形を面に追加します。

起動方法:メニューの[形状生成][原始図形][平面]

平面メニュー

詳しくはこちら
操作の基本:
・まず、画面クリック→「次入力」を繰り返して、生成する平面(多角形)の外形を入力します。
・次に、立体を生成する場合の高さなど、必要なパラメータを設定します。
・[実行]ボタンにより、実際に図形を生成し、地物に追加します。
・結果が不十分な場合、[取消]ボタンにより、編集段階に戻り、必要な修正を加えます。
・右上の[×]または、メニューの[ファイル][終了]により、編集画面を閉じます。

奥尻島復興関連のデータ作成においては、主に以下のような使い方をしています。
1.地形図や空中写真を貼り込むための、下図を作成する。
・縦横寸法長方形
2.等高線を拾い、標高面を作成する。
3.地形図に描かれた道路や街区を立体として作成する。
4.写真が残されない建物の概略形状を、地形図の外形線から作成する。

11.配置機能の使い方

配置

概要:
配置機能は、現在の地物構成の中に様々なオブジェクトを追加するために使用します。
・選択したオブジェクトを様々な位置に次々と「単体配置」します。
・選択したオブジェクト(街灯や並木)を、指定した線形に沿って「リニア配置」します。
・選択したオブジェクト(立木など)を、指定したエリア(山や公園)に「エリア配置」します。
リニア配置、エリア配置では、5種類までのオブジェクト(樹種等)を選択し、ランダムに混合することができます。

配置物体選択

配置するオブジェクトは、以下の方法で指定することができます。
1.景観構成要素または景観材料データベースで検索し選択する
2.ファイル名で直接していする(LSS-G)
3.パラメトリックな部品(外部関数)を指定する
4.既に配置されている物体を再利用する
起動方法:メニューの[編集][配置コピー]

配置

詳しくはこちら
奥尻島復興関連のデータ作成においては、主に以下のような使い方をしています。
1.地図の上に空中写真を重ね、位置合わせを行う。
2.古写真から作成した三次元の住宅を、街区の沿道に配置する。
3.複数の数値地図から作成した三次元の地形を、合成・接続して大きな地形を作る。

これらは、「配置」編集画面の機能のごく一部を使用しているだけと言えます。
・物体選択では、ファイルを直接指定している。
・配置の位置は数値指定。
・回転・スケールは、概略を合わせておき、微調整は「移動・回転・スケール」画面で行う。

12.「移動・回転・スケール」機能の使い方

移動回転スケ

概要:
画面中に既に存在する様々な物体の位置を変えたり、回転させたり、大きさを変えます。
この編集画面を開くのに先立って、編集の対象となる物体を選択しておきます。
(選択されていなかった場合には、「選択されていません」というエラーを表示します)
画面が開いたら、まず選択対象の「階層」を選びます。
・景観シミュレータにおいては、地物は、
 都市全体→街区→敷地→建物→部材
 のように階層的に構成されています。従って、選択対象が異なると、編集の効果が異なります。
・例えば「移動」を行う場合、都市全体を平行移動するのか、ある建物を敷地の中で移動するのか、
 操作目的を指定してから適用します。
・異なる「階層」に移動するためには、「親グループに移動」ボタン及び「子グループに移動」
 の各ボタンを操作します。現在選択されている階層に関する解説と操作の影響を中央に参考表示
 しています。
・回転、及びスケールの場合には、中心点を基準に処理を行います。
 例えば、円柱を回転させる場合、回転の中心が円柱の軸とずれていると、回転と同時に位置も
 変化します。
 回転とスケールの中心は、座標値を入力する他、メイン画面で平面図・立面図を表示し
 画面クリックで指定する方法もあります。
・「適用」ボタンを繰り返しクリックすることにより、操作を繰り返す適用することができます。
 途中で例えば移動幅を小さく修正すると、微調整することができます。
 移動幅を負の値にすることにより、戻すこともできます。
・「竣工」ボタンにより、編集を確定させ、この編集画面を閉じます。
・「戻す」ボタンにより、元の位置、向き、スケールに戻ります。
・「中止」ボタンにより、元に戻してこの編集画面を閉じます。
 この時、オブジェクトの選択状態は維持されます。従って、その他の編集操作(例えば削除)
 のために、まずこの編集画面を開いて、選択対象を明確化するだけで「中止」で抜け、
 選択されている階層を対象として別の処理を行うような使い方もされています。
起動方法:メニューの[編集][移動・回転・スケール]

移動メニュー

詳しくはこちら
奥尻島復興三次元アーカイブスの作成においては、主に以下のような使い方をしています。
1.街区の沿道に配置した住宅の位置の微調整を行う。
2.地形図と空中写真の重ね合わせ状態の微調整を行う。

13.等高線からTINを作成する

地形図を下図として等高線を入力した階段状の地形から、閉じた(ソリッドな)地形を作成します。

地表面を作る

まず、あらかじめ作成(→その方法)してある階段状の地形を開きます。

階段状の地形/メイン画面

高台整地のプラグイン(flow.dll)を起動します。

プラグインを開くメニュー プラグインを開いた状態

メニューの[地形処理][等高線からTIN作成]を選択します。

[等高線からTIN作成]を選択

変換処理が開始されます。まず、変換元のデータの検査を行います。

ここで、データに問題が発見された場合には、その都度メッセージを表示します。

図廓と一致しない外周線が検出された場合には、次のような表示が出ます。

はみ出し1 はみ出し2

最後に総括します。

図廓の範囲 離れ距離

エラーがある等高線を赤く着色します。

問題のある等高線を赤く表示。

エラーが検出された場合、変換には進まずに終了します。データを修正した上で、再度変換を試みて下さい。

特定の標高を修正するには、メイン画面でその標高を選択した状態で、平面生成画面を開きます。
すると、その標高面がメイン画面から削除され、その標高を構成する頂点列が平面生成画面に入力された状態となります。
ここで、実行ボタンを押すと、同じ標高が再生します(マテリアルやカラーは消去されます)。
同時に作成される頂点列の座標を記述したpnts.datテキストファイルもメモ帳で開きます。
数値修正する場合には、特定の点の座標を修正した上で、上書き保存し、[<]ボタンを押すと、修正されたデータがロードされます。

エラーが検出されない場合、変換を行います。変換が終了すると、保存するファイル名を聞いてきます。

保存ファイル名の入力

プラグインを終了し、先程保存したファイルをメイン側で開くと、変換結果が表示されます。

変換後のファイルをsim本体から開いて表示する。

底面と側面を付ける

※ここからの手順は、大都市圏や東日本大震災被災地等で数値地図標高から出発した手順と共通です

メインの画面で、変換した地表面を選択します。

側面・底面はまだない

次に、プラグインDLLの「地形編集」を開きます。

地形編集を開く

機能選択画面が開きます。

地形編集初期画面

ラジオボタンで「側面・底面の追加」を選択します。

編集画面の「完結性」にチェックを入れます。既に閉じたソリッドな図形である場合、最初からチェックが入っています。

完結性にチェック

編集画面の「完結性」にチェックを入れます。既に閉じたソリッドな図形である場合、最初からチェックが入っています。

しばらく内部処理を行った後に、側面と底面がついた地形が表示され、完結性のチェックが入ります。

側面・底面が付いた地形 チェックが入った状態

最後に、側面と底面が付いた地形を「最適化保存」します。
地形データの場合、通常の「名前を付けて保存」したデータよりもよりもかなり高速でロードすることができます。

最適化保存の起動 最適化保存の確認メッセージ

最適化保存のメニューが開いたら、最適化する項目を指定します。
三角形、四角形、法線にチェックを入れれば十分でしょう。

最適化保存のメニュー

14.高台整地機能の使い方

メインで閉じた地形がロードされた状態から出発します。
メニューの[編集][プラグイン]で「流路・屋根・整地」を選択します。

高台のエリアを手入力する(→その方法)か、作成済の団地の外形(→作成方法)をファイルから入力します。
高台整地の初期画面

法面勾配、隅の分割数、土量計算の有無等のパラメータを設定した上で、実行ボタンを押します。
処理の進捗状況が、取消ボタンの上に表示されます。
高台整地の進捗状況

正常に終了すると、高台のエリアが平坦に整地され、周辺に必要な法面が加工されます。
高台整地後の高台整地画面

メイン画面でも、処理後の新たな地形が表示されます。
高台整地後のメイン画面

土量計算を行う場合には、確認の表示の後、直ちに土量計算を行い、次に整地の処理を行います。
計算された土量は、最後にテキストファイルに保存され、メモ帳でこれを開いて表示します。

土量計算の確認画面 計算結果.txtのメモ帳による表示

エラーが発生した場合には、ログファイルが作成され、その総数が最後に表示されます。

ログ・ファイルは、ksim/tempディレクトリの下に作成されます。

団地外形線の作成

・団地外形線は、高台整地の編集ダイアログの中で直接手入力することもできますが、
 あらかじめファイルを作成しておき、メニューから読み込むこともできます。
 ここでは、別途作成した団地のCADデータ等から外形を取得する方法を解説します。
 

団地のデータをメインで開きます。メイン画面でこのデータを選択しておきます。

外形線を抽出するための団地の図形

高台整地のメニュー[地形処理][外形線の取得]を実行すると、

メニューの外形線抽出

外形線が高台の外周として取得されます。

抽出外形線図形
・この外形線を、プラグイン側のメニューの[ファイル][軌跡保存]により、名前を付けて保存しておきます。
・次に、地形を開いた状態で、メニューの[ファイル][軌跡読み込み]でこのファイルを読み込み、高台整地を実行します。
軌跡読み込み 読み込みファイル選択

高台整地後の編集結果のソリッド化

高台整地処理の後には、
(1)地形(団地の部分が削除されている)
(2)整地面(道路、公園、住宅など)
(3)盛土法面
(4)切土法面
が別々のグループになっています。それぞれに異なるマテリアルやテクスチャを設定することができます。
 一方、マテリアルやテクスチャの編集が済んだ地形+整地面を、新たな地形として、
たとえば別の団地等を高台整地するためには、4のグループを統合して、一つの閉じた、
ソリッドな閉多面体に変換しておくと便利です。
 このためには、メイン側で何も選択されていない状態で、高台聖地プラグインのメニューから
[地形編集][ソリッド化]を実行します。
ソリッド化する前の地形の幾何属性 地形の諸元の表示
 ソリッド化する前の地形を選択し、画面右クリックのポップアップメニューから
[情報を見る][幾何属性][立体情報]を見ると、「完結性」のチェックがありません。
これは、整地面や法面が別グル―プであるため、地形単独では、
閉じて完結した多面体になっていないためです。
ソリッド化の操作
 ここで、地形の選択状態を解除し(メイン画面の他の部分をクリックするか、メニューの[編集][選択解除]を実行)、
高台整地プラグインのメニューから、[地形処理][ソリッド化]を実行します。
(側面・底面がない地面が選択されていた場合には、これに側面と底面を付加します)
この操作により、地形と整地面・法面を一つの閉じた多面体に合体します。
ソリッド化の操作
 処理を行った後の地形を再度選択し(ここで、変換後には法面や整地面も同時に選択されます)、
再び幾何属性を調べ、「完結性」にチェックがあり、閉じていることを確認します。
ソリッド化した後の幾何属性
 ソリッドとしての属性をより詳しく見るために、地形編集プラグインの、
「側面・底面の追加」のダイアログも使用できます。
ソリッド化した後の幾何属性:地形編集ダイアログ
三次元

15.災害公営住宅を設計図から作成する

 青苗地区には2団地の災害公営住宅が建設されました。「米岡新生団地」と、「新生第二団地」です。
 ここでは、14.高台整地のシミュレーションを行ったエリアの中に建設された「米岡団地」を例に、 設計図から災害公営住宅を立体的に再現します。
 作業には道が保管する紙図面をスキャンしたPDFファイルを元に行いました。 全体は大きく二つの部分から成っています。
1.建物の作成 2.敷地の作成

1.建物の作成

平面図、立面図、平面詳細、矩計を使用し、以下の手順で作成します
(1)基壇部を作成する
(2)1階壁パネル西半分を入力する
(3)1階と2階の高さに同じものを配置する
(4)2階床板を作成して配置する
(5)屋根の西半分を作成する
(6)基壇+1階+2階床+2階壁+屋根を合成
(7)反転コピーで東半分を作成する
(8)建物全体を合成する

(1)基壇部の作成

・基壇は、通り芯の寸法で、GLから1FLまでの高さを作成した。 原始図形・平面で外形をクリック+数値補正入力し、 立体生成のチェックを入れて高さ0.5mに生成
・後の入力で見分けやすいように、とりあえず色をつけておく(ブルー)

基壇
基壇.geo

(2)一階壁パネルの入力

・構造は、厚さ150のパネルによる壁式構造
・大きな窓と出入り口は腰壁と垂壁
・小さなトイレや風呂の窓はパネルに孔
・窓の鴨井敷居の高さが判読しにくい
・パネルの幅は、900, 1,050, 1,200ナド
・平面詳細の寸法に、原点からの累積寸法(つまり座標値)を追記しておくと作業が能率的
壁作りかけ
壁を途中まで作成
平面生成ダイアログで壁を作る
平面生成画面で、新たな壁を追加
壁完成
西半分壁が完成した状態

(3)1階と2階の高さに壁を配置

(4)2階床板を作成・追加

・基壇と同じ方法で、2階床を作成し、1階と2階の間に配置します。
1階と2階の壁を配置

(5)屋根の作成

・軒の厚さに多角柱を作成
・勾配面を追加
・側面を追加
・軒垂れを追加
・保存し、全体に追加配置
・写真を見て、淡い青灰色に着色
→ 平面生成画面で、高さ(Z)の異なる頂点座標を指定することにより、斜面や垂直面を作成
屋根

(6)西半分を合成する

西半分合成

(7)反転コピーして東半分を作る

・「移動・回転・スケール」ダイアログで、中心軸をスケールの中心として、スケール -1.0 を適用する。

東半分を反転コピー
・面を裏返す
東半分を裏返す

(8)建物全体(東西)を合成する

・反転コピーの作業を壁、屋根、2階床板のそれぞれに対して行い、東半分用パーツとして別名で保存する。 これらを配置して東半分が完成。

全体南側 全体北側

2.敷地の作成

(1)1:2500市街図から、位置が特定できる作業エリアを切り出す
(2)旧国家座標系で記述された敷地外形を作成し、地形の上に配置し位置を特定する
(造成図に、座標値が記述されている)
(3)作業下図用テクスチャ付き地面を作成する
(配置図に、敷地外形と単点標高が記述)
(4)道路、建築地盤、歩道、駐車場等を入力する
(5)建物を配置して完成

(1)基本図(1:2500)から関連エリアを切り出す

・1993年基本図は、旧国家座標系XI系で記述されている(原点は、日本海中)
・X軸が北、Y軸が東で、奥尻島では座標は共に負値(X:南に約214km Y:西に約66km)
・500m単位で、図中にトンボが切られている
・トンボに対応する長方形を切り出し、対応するサイズの長方形にテクスチャとして張り込む

(2)図上に敷地外形のモデリング

・座標値は、「奥尻町道営災害住宅新築外構工事」のNo.18「現況平面図(参考図)に掲載された、区画成果表」の座標値を使用
座標値の表

K1〜K7は時計回りであることから、順序を逆転(反時計回り)とし、上が表となる高さゼロの平面を、平面生成ダイアログで作成する。頂点は座標値を数値入力して定義する。

(-215500, -67000)を原点とするローカル座標を設定し、オフセット値で平面を生成した。

平面生成画面にて外形線入力

敷地境界線の入力 敷地境界線

敷地外形線と基本図の照合

基本図上の位置 基本図上の位置

(3)造成平面図

・「奥尻町道営災害住宅新築外構工事」No.4「造成平面図」から、必要最小限のエリアを切り出し、 画像ファイルとして保存(造成平面図.jpg)
画像の縦横比(ドット数)を保つ平面を作成し、 これにテクスチャとして大面取で貼り込む
これを、一度ファイル保存し(造成平面図.geo) 、 ローカル座標で作成した敷地外形の上に、 図中の敷地外形線が一致するように移動・回転・縮尺を調整しながら、 正しい位置に配置し保存して、以後の作業の下図とする(site.geo)

造成平面図 造成平面図を正しい位置に配置

(4)敷地のモデリング

・平面生成画面で、下図から道路、建築地盤、歩道、駐車場などの外形線をトレースする。 高さは、敷地造成図に記載された単点の標高値をZ座標欄に入力してから、[次入力]ボタンで次の頂点に進む。
・隣接する要素との間の隙間の発生を防止するために、「頂点スナップ」のチェックを駆使し、 適宜ON−OFFを切り替えながら作業を行う。

平面生成画面で敷地構成要素のモデリング 敷地構成要素のモデリング途中 敷地構成要素のモデリング完成 敷地

(5)建物を配置

建物を配置
日影は、7月12日15:00
基本図の上に配置して位置確認
三次元
・初期の全戸高台移転計画において構想された米岡付近の団地の中では、
 災害公営住宅は南端の部分に相当し、計画図に赤く描かれている領域が少し広がって実現されたもの。
 但し、公営住宅団地の配置計画は、道路に接続するのみで、閉じた空間構成となっている。
基本図の上に配置して位置確認
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Okushiri事業